ACEとはーかつて子どもだった自分を回復への旅へ
ACEという言葉をはじめて耳にする方も多いかと思います。
私も去年自粛期間でいろんなことを調べていた最中に出会ったワードでした。今まで子どもへのマルトリートメント(子どもの健康や生存、発達や尊厳を脅かす行為)で、脳が変形し、それが生涯にわたりこころの疾患などが現れやすくなるというのはなんとなくわかってはいるつもりでしたが、実際にどれほどの影響があるのかは理解していませんでした。
私が今ACEについて学んでいるのは、逆境体験を抱える多くの人が爆弾ベストを着せられているようなものだからです。終わった過去として乗り越えたはずなのに、残像はずっと離れなくて人生のある瞬間から顔を出し、人によってはメンタルに大打撃を受けたり、身体にいろんな不調が出たりします。いつ爆発するかわからないものを抱えながら生きていると、いろんなものが重なった時に、ぺちゃんこのクッション状態になっているので衝撃にうまく対応できなくなります。
しかも、子ども時代を逆境の中生きてきた人の多くは自分を偽るのが得意です。自分自身に対してたくさんの優しい嘘をハッタリをかましながら生き残るための才能を磨いてきたので、自分のからだやこころの変化に対して鈍感さんが多い気がします。私も鈍感すぎて人に言われてはじめて気付かされることが多いです。
このACEのカテゴリーではACEに関連した私が読んでいる本で学んだことを紹介していきます。
私自身驚いているのですが、ACE(逆境的小児期体験)というと、どこか他人事のように感じていましたが、意外と身近な問題で、この日本でも子どもだけでなく、私たちの親・祖父母の世代にも関係があることがわかってきました。
私がこのACEについて学ぶのは、パンドラの箱を開けて自分がいかに可哀想な人間なのかを突きつけることでもなく、過去をほじくり返して傷を抉ることでもなく、その逆で自分が今までどんな戦いをしてきてどれだけの勇者なのか、また自分自身に対し根拠に基づいた回復への希望の扉を開くために必要な勇気と力を得ることができる。そう確信しているからです。
研究者たちによると、逆境に遭遇した人は「喜びを味わう能力が高い」そうです。 他の人にとっては当たり前でも、自分にとっては奇跡のように貴重なものだと知っているから、手にしたときに感謝し大切に守ろうとする。自分がそんな特殊能力を持っていることにまず気づくことができます。
「勇敢だった過去のじぶんとそんなじぶんをリスペクトできる未来のじぶんに出会う旅」
今このブログを読んでくださっているあなたと一緒にそんな旅ができれば私も心強いです。
昨日までの自分に拍手喝采を
今日の自分に感謝を
明日からの自分にサプライズを。。。