頭痛や不眠の原因ーもしかしたら「マグネシウム」不足かも?
パンデミックの影響でリモートワークが増えたり、自粛モードでストレスの発散がなかなかできず、頭痛や便秘などで薬が手放せない方増えていませんか?市販薬を飲まなくても、生理痛や便秘、不安が驚くほど解消できるとしたら嬉しいですよね?それが可能になる解決策となるのが必須ミネラルのマグネシウムです。心身の健康維持に不可欠なマグネシウムですが残念ながら大半の人が十分に摂取できていないようです。この記事ではマグネシウム不足の症状、マグネシウムの働き、効果的な取り方について取り上げます。
マグネシウムが不足すると?
以下のものに心当たりがある方はマグネシウム不足が考えられます。
・頻回に起こる瞼の痙攣・心身の疲労・筋肉の緊張、つり・頭痛・生理前のむくみ・無気力・イライラ・発作(癇癪)・消化不良・PMSおよびホルモンバランスの乱れ・不眠症・歯ぎしり・不整脈
マグネシウムの働き
アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、マグネシウムは体内の300以上の生化学反応に必要な補因子で、正常な筋肉と神経の機能を維持します。また心臓のリズムを安定させ、健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保つために必要とされます。マグネシウムが不足すると、心臓病、糖尿病、がん、脳卒中、骨粗鬆症、関節炎、喘息、腎結石、偏頭痛、PMS(月経前緊張症)、足や瞼のけいれん、こむら返りなどを引き起こします。十分に摂取すれば、これらの不調も改善するということです。特に高血圧を抑える、心血管疾患の予防、糖尿病の改善、規則性の頭痛の緩和、喘息発作の重症度を抑える、月経前緊張症の症状緩和など、顕著な効果について多くの研究が証明しています。ー出典 心と体を強くする! メガビタミン健康法
マグネシウムの取り方
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日に推奨されている量は女性は260〜310mg、男性は320〜370mg(15歳以上)となっています。
カルシウムとマグネシウムは拮抗作用のある成分で、心と体を強くする! メガビタミン健康法の著者である藤川先生の最近のブログによると理想的なバランスはCa:Mg=1:2~3が最良だとのことです。
私もそうでしたが、骨のためにカルシウムはなんとなくとっておられる方は多いと思いますが、普段の生活で意識してマグネシウムを摂っておられる方は少ないのでは?マグネシウムを取り入れる方法がいくつかあるのでよかったら参考にしてみてください。
・食材から
魚介類、ナッツ、小麦胚芽、全粒粉に多く含まれ、ココアにも含まれています。
・ぬちまーす
「ぬちまーす」は沖縄の美しい海水100%を原料とした海洋成分豊富な海塩です。ミネラル含有量が世界一としてギネス認定されている「ぬちまーす」には、ミネラルが21種類も含まれています。なかでもマグネシウムは一般的な食塩の約200倍も含まれています。食塩の代わりにマグネシウムや他のミネラルが豊富な「ぬちまーす」を毎日の食に取り入れてみてはいかがですか。
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・サプリメント
意識してる日は良くても毎日の食事で継続して推奨量を取るのはちょっとハードルが高いと思う方も多いのではないでしょうか。私も面倒臭がりで料理も苦手な方なので食事で足りない分はサプリメントから補充したりしています。
マグネシウムをサプリメントで摂る場合は、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム主に緩下剤として作用するため吸収できるマグネシウムは微量なので、それら以外のものを選ぶと良いそうです(緩やかな便秘薬としては優秀です)。
最も安価なサプリメントとしてはクエン酸マグネシウムです。お腹がゆるくなりにくいグリシン酸マグネシウムもおすすめです。
サプリメントとして必要な量は400〜800mgです。緩下剤としても使われることもあるのでメガビタミンをされる方はお腹が緩くなる手前の最大量を摂るといいそうです。ちなみに海外のサプリメントは詳細の栄養成分表示に1回分の量が表示してあってその量によって1回分の成分量が変わるのでご確認お願いします。例えばDoctor’s Best(ドクターズベスト)の高吸収性マグネシウムの場合は1回分が2粒で200mgなので400mg取ろうと思ったら4粒必要になります。iHerbの場合下記のように商品概要から成分表示を確認できます。
Doctor’s Best(ドクターズベスト)の高吸収性マグネシウム
・塩化マグネシウム入浴ーマグネシウム経皮吸収
吸収も効率も良い経皮からの摂取方法もご紹介します。入浴剤としてエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を使ってらっしゃる方も多いと思います。にがり(塩化マグネシウム)とどちらがいいか悩まれる方もいらっしゃるかと思いますが、どちらを選んでも大きな違いはないそうです。ただ、塩化マグネシウムは硫酸マグネシウムより重量当たりのマグネシウム含有量が多いのと、比較的安価なので続けやすいというのでこれから始められる方にはにがり(塩化マグネシウム)をお勧めします。こちらでは、藤川先生も愛用されている入浴法をご紹介します。
長年の偏頭痛がマグネシウムで消失女性の書籍担当者もマグネシウムの効果を実感したと語ってくれました。この方は、長年にわたって偏頭痛が悩みの種だったそうです。母親も祖母も頭痛持ちだったということですから、遺伝的な弱点があったのでしょう。実際、偏頭痛はホルモンバランスの不調から女性に多い傾向があり、デスクワークの人は職業病みたいなものです。4年ほど前までは、市販薬になったロキソニンをお守り代わりにバッグに入れ、偏頭痛の発作が起きるたびに服用していました。その後、分子栄養学を知ってからは、基本的なプロテインやビタミンを飲みつづけるうちに、いつの間にか偏頭痛の発作は少なくなったそうです。ただ、完全に消失したわけではなく、年に1、2回、思い出したように発作に襲われることもあったそうです。それでもマグネシウムの効能を学んでからは、コンスタントにグリシン酸マグネシウムをサプリメントで摂取するようになりました。また硫酸マグネシウム(エプソムソルト)入浴を楽しまれているうちに、ほとんど発作は起こらなくなりました。しかし、偏頭痛は油断なりません。この夏、コロナ禍と猛暑で運動不足の日々がつづいていたとのこと。ある日、右耳の後ろあたりに「遠くからやってくるような」かすかな痛みを感じました。偏頭痛の予兆です。最初は、放っておけば治るかもしれないという程度の痛みからはじまりますが、やがて痛みが起きる間隔が狭くなって、痛みの強度は増していくのが常です。忘れかけていた偏頭痛の予兆でしたが、すぐに思い立ってグリシン酸マグネシウムを2錠飲み、マグネシウム・オイルで後頭部から首筋をマッサージしたそうです。すると、その後は悪化せず、翌朝には痛みが消失。ひとたび発作が起きると最低3日は頭痛薬のお世話になっていたそうですから、「やはりマグネシウムはすごいです」と喜んでおられました。慢性的な不調のみならず、急性期の不調や痛みにも効くという体験談が多いのも、マグネシウムの特長です。