心の病も頭痛も「食事」を変えれば治っていく
小麦粉は水を含むとベタベタしますが、グルテンはラテン語で「糊」を意味する語源から付けられているそうです。そしてこのグルテンは消化されにくいタンパク質で分解されにくいため、便として身体の外に出ず、腸の粘膜の中に貼り付いて異物となってしまいます。結果、粘膜が炎症を起こして腸内環境を悪化させいろんな不調につながっていきます。グルテンが腸内だけの問題ではなく実は他にもいろんな影響を与えています。以下のリストがグルテンによるおもな症状です。
グルテン過敏症が引き起こす、 おもな症状一覧
・うつ病・消化不良 (腸内ガス、 腹部膨満、下痢、便秘、激しい腹痛など)・ADHD・アルコール依存症・筋萎縮性側索硬化症・不安・運動失調 (平衡感覚の喪失)・自閉症・自己免疫疾患(糖尿病、慢性リンパ球性、偏頭痛、甲状腺炎、リウマチ性関節炎など)・流産・吐き気嘔吐・神経障害 (認知症、アルツハイマー病、統合失調症など)・骨の痛み / 骨量減少骨化石症・頭のもやもや・がん・胸の痛み・絶えず病気になる・乳製品不耐症・成長遅延・じんましん/発疹・不妊症・過敏性腸症候群・食べ物の吸収不良・パーキンソン病・発作/癇癪・糖質を摂りたい欲求
上記の中で心当たりあるなーという方はぜひ一度この本を読まれることをおすすめします。内容が衝撃すぎて現実のヤバさを突きつけられ、どんなホラーよりも衝撃が走るかもですが。。
私自身、認知行動療法士としてうつ病の方などのメンタルケアをするにあたって、体に取り入れるものが心や脳に影響を与えることを分子栄養学などから学んでいたので糖質過多のコワさは知っていましたが、グルテンについてはいわゆる「グルテン過敏症」の方が気をつけるものだと思っていました。しかし著者によると現在「グルテン過敏症」の検査の必要がないほど、すべての人にとってそもそもグルテンが人間の体に有毒で、上記リストの中のような異常が見られなくても、私たちの体と脳は知らないうちにダメージを受けている可能性があるということです。
ということで久々に栄養についてこの本から、「薬に頼らない治療法」について取り上げたいと思います。
「脳の炎症」とはーあらゆる病気の根本的原因
しかし、この炎症がコントロールできなくなると問題になります。一日グラス一杯分のワインなら体によくても、毎日何杯も飲めば健康上のリスクがあるのと同じようなことが炎症にも言えます。
デヴィッド・ラドウィグ博士は私の親友であり同僚だ。 栄養学研究者、内科医、ハーバード大学医学部教授の彼がこんないきいきとした言葉で炎症を描写している。「あなたの腕をサンドペーパーでこすったと想像してみてほしい。こすった部分はまもなく赤く腫れ、さわると痛みを感じるようになる。ひどい炎症が起きたしるしだ。では今度はあなたの体内で、長年かけて同じような炎症プロセスが起きたと想像してほしい。不健康な食事やストレス、睡眠不足などのせいで、生命維持に必要な器官に炎症が起きていると。 慢性的な炎症はいますぐには痛みを感じないだろうが、実は人知れず、現代のおもな死因である心疾患、糖尿病、アルツハイマー病やがんなどのもとになっているのだ」
脳には体のほかの部分と違って、痛みを感じる受容体がないため、私たちは脳の炎症ー異変を感じることができません。だからこそ「脳の炎症」がパーキンソン病、さまざまな多発性硬化症、癲癇 、自閉症、アルツハイマー病、うつ病にいたるまでのあらゆる病気とは関係がないと思われがちな理由になっています。
「炎症」を引き起こすグルテン
グルテン過敏症は、グルテンを構成するグリアジンに対する抗体の値が上昇して起こります。
抗体がこのグリアジンと結びつく(抗グリアジン抗体を生成する)とき、体内の特別な免疫細胞内で特定の遺伝子が発現します。いったんこの遺伝子が活性化されると炎症性サイトカインが集結し、なんと脳への攻撃が可能になるそうです。サイトカインは脳に対して強く拮抗し、組織にダメージを与え、脳を機能障害や疾患にかかりやすくします。グルテンを摂り続け、攻撃が継続する場合にはなおさらです。
つまり、本来は細菌やウイルスなどが体内に侵入した時、炎症反応を起こして体を守る働きをする炎症性サイトカインが、グルテンにより攻撃が活発化して逆に体を攻撃する敵に変化してしまうということになります。
白砂糖、チョコレート、バナナ、全粒小麦パン…脳に一番悪いのは?
ちなみに血糖値が急速に上がると、神経伝達物質であるセロトニン、エピネフリン、ア-アミノ酪酸(GABA)、ドーパミンが減少するそうです。
さらに、高血糖が引き金となって「糖化反応」と呼ばれる反応が起こります。この反応が起きると組織や細胞が硬く柔軟性がなくなっていき、重要な脳組織の萎縮を招くそうです。
薬に頼らない治療法がある
・セリアック病をわずらっていながら、そう診断が下りていなかったり治療を受けていなかったりする人たちは、発達遅延、学習障害、チック障害、ADHDに見舞われるリスクが高まっている可能性がある。・グルテン過敏症の患者の場合、うつ病と不安障害が深刻になるケースが多い。おもな原因は、セロトニンなど気分を調整するのに欠かせない脳内の重要な神経伝達物質の生成をブロックするサイトカインだ。グルテン、そして多くの場合は乳製品も除外すれば、気分障害だけでアレルギーや関節炎など、過活動免疫系による異常からも解放される患者は多い。・自閉症スペクトラム障害(ASD) の人たちの45パーセントは胃腸の問題を抱えている。
上記のように心の病やADHD、自閉症といったものも、実はグルテンによる炎症の結果、セロトニンなど心身の健康を保つために存在するものたちがブロックされている状態であるなら、ブロックしている原因そのものであるグルテンを排除してあげる必要がわかります。
実際にグルテンフリーの食生活をされて健康を取り戻した数多くの経験談が著書に載せられています。その中で私たちの生活で身近な心の病と頭痛に関連した症例を載せますね。
・偏頭痛で苦しんでいた女性
Fさんは物心がついたころから、頭に脈打つような感覚があった。私が初めて診察したとき、彼女は63年もの間、日々、偏頭痛に苦しんできたことを打ち明けた。彼女は頭痛の治療として普通に考えられることは何でもしていたし、イミトレックス(スマトリプタン)という偏頭痛に効く強い薬を週に数回飲んでいた。医療記録を見直すと、彼女は20代の初期に開腹による腸の手術を受けていた。深刻な腸の不快に苦しんでいたからだ。そこで彼女にグルテン過敏症の検査を行なったところ、思ったとおり、8個のマーカーにおいて強度に陽性だった。私は本書でのちほど示す「グルテンフリー」の食事をするよう指示した。四カ月後、Fさんからの手紙を受け取った。「ほぼ毎日あった偏頭痛の症状は、食事からグルテンを除いて以来、軽くなっています。夜になると興奮して痛みが増していた偏頭痛が起こることがなくなり、いまでは日常のレベルが、先生の診察を受ける前と比べて格段に上がっています」と書かれていた。
・心の病を抱えた女性
ちょうど30歳のAさんは、私と初めて会ったとき、正直に「私は精神的な問題もいくつか抱えている」と言った。それまでの12年間についてくわしく聞かせてくれ、その間、健康に関しては下り坂ばかりだったと言った。若いころに母と祖母を亡くし、それ以来どんなにストレスの多い人生を送ってきたかを話した。 大学に通い始めたころ、躁病と診断されて何度か病院に入れられ、この時期には大いにおしゃべりになったり、自分のことを誇大に語ったりするという症状を経験したらしい。やがて過食に走り、体重が増加し、深刻なうつ状態になって自殺願望が出てきた。ちょうど、双極性障害の治療に用いる医薬品のリチウムを服用し始めたばかりだった。精神的な病気は家族にも見られた。姉が統合失調症、父が双極性障害だった。しかし、精神的な病気以外の病歴は取り立てて言うほどのものはなかった。腸の問題や食物アレルギー、そのほかグルテン過敏症と結びつく問題には思いあたらなかった。私はAさんにグルテン過敏症の検査を受けてみるように言った(Fさんの場合と同じく、このころ私はまだグルテン過敏症の検査をしていた。しかし、いまでは検査は不要だ。この点についてはまもなく述べる)。すると過敏症に対する重要な六つのマーカーの値が非常に高く、そのマーカーのいくつかは平均的な範囲の倍よりも高い値を示した。その結果を受けて私が指示したグルテンフリーの食事を開始して二ヶ月後。Aさんからの手紙につづられていたのは、グルテンフリーの食事を実践し、めざましい変化を経験した多くの患者から聞いたことと同じような内容だった。「グルテンを食べないようにして以来、私の生活は180度変わりました。 まず変わったと思ったのは、私の気分でした。それまでずっと憂うつな気分に苦しみ、いつも『頭上にかかる黒い雲」と闘わねばなりませんでした。グルテンと縁を切ってからは憂うつな気分になりません。一度、誤って口にしてしまい、そのときは翌日にまた憂うつな気分を味わいました。ほかに自分で気づいた変化は、元気になったこと、長い時間集中力を保っていられることなどです。思考力は鋭くなって、決断もできますし、これまでにないほど論理的で自信に満ちた判断ができるようになりました。さまざまな強迫的行動からも解放されました」
他にも「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事には興味深い経験が載せてあるので、気になる方はぜひ読んでみてください^^
今回はグルテンが体や心に作用する影響を見ていきましたが、いかがでしたか?
粉物・麺類・ビールも大好きな私にとってはかなりショッキングな内容です。グルテンは幸せホルモンであるセロトニンなどの活躍を抑え込んだり、脳の炎症を引き起こすだけでなく、腸内に異物として残ったままになっていることが多いとなるとなかなかやっかいな存在です(泣)
そこでみなさんに朗報です。今月から導入したデトックスマシーン(ゴッドクリーナー・ゴールド)は日本で唯一ドクターのデトックス証明データがあり、米国FDA(米国食品医薬品局)の承認を得ているので性能や効果について安心してご使用いただける機器になっています。
現在複数名利用してくださっている方から、使用中デトックス効果で汗をかいたり、足がぽかぽか温まったり、睡眠導入剤を毎日使用されている方が一回の使用で導入剤なく眠れたという嬉しいメッセージをいただいています。
上記のリストで心身の不調を感じておられる方にはぜひ一度デトックスマシーンを体験していただきたいです。
この本を読んだ後では極力グルテンをやめようと気合は入りますが、完全に食生活の中でグルテンを避けるのは難しいと思われます。
時にはラーメン食べたい!パン大好き!ビールも飲みたい!という方々、、、のためにもデトックスマシーン用意させていただいたのでぜひ有効活用してくださいませ^^ただいま特別キャンペーンも開催しているのでこの機会にお試しいただけたら嬉しいです。一緒に健康な心と体にしていきましょう♪
デトックスマシーンに関するお問合せ・ご予約は公式ラインから受け付けております。