ディスタンス

上高地に行かれたことはありますか?

マイカー禁止エリアで大自然を満喫できる場所です。
私はこの間初めて行ってきました!
実際にハイキングするまでは、いろんな方から良いところだと聞いていましたし、写真でのイメージもあって近づき難いくらい神秘的で幻想的で美しいところだと思っていました。
でも実際に登山靴で足を踏み入れるとそこには美しいだけじゃなくて長い月日の中での生命の重さや哀愁も感じる場所もあってそこがまたなんとも言えないほど魅力的で、自分との向き合い方を学べる場所だなと感じました。

この何年かディスタンスという言葉をたくさん耳にしましたが、distanceには距離・隔たり・感覚・広がり・期間などいろんな意味合いがあります。
自分自身に対しても周りに対しても問題がdistanceではなくてその対象に対しての興味と思いやりを持つかどうかで見方・考え方が変わってくることを今回上高地に生きる自然から学びました。

 

DISTANCE

当たり前が当たり前じゃなくなって
どのくらいの月日が経っただろう

周りと距離をおく中で
自分がわからなくなり
自分が思い描く未来も離れていく感じがした
 
消えていきそうな自分を掴まえるために
進んだ一歩
 
目の前に広がる壮大な世界に
人々は畏れと感動に包まれる
 
外界と一線を引いた
その美しさに目を奪われる
 
外側のイメージを壊したくなくて
それ以上踏み込むと幻滅しそうで
じぶんを知ろうとはしなかった
 
でも一歩踏み込んでいくと
とっくにじぶんを見限ったはずだったのに
そこには生きることを諦めなかった
証拠が詰まっていた
 
美しさだけじゃない
だれにも見せなかった哀しみも秘めた
その長い日々の中で
生きてこられた理由が散りばめられている
 
倒れても受け止めてくれた仲間
ともに成長した戦友
痛みを癒してくれた友の姿
 
折れて元に戻れなくても
その存在は次の生命(夢)に引き継がれる
 
心の日が差す場所も
雪に覆われた場所も
生命のバトンタッチ(何かを諦めて立ち上がった)場所も
そのひとつひとつの場所を探検し
苦しみも痛みも愛に変換していく
 
そっと離れて俯瞰で歩んできた道を眺めると
そこには勇気と強さを持ったヒーローの姿があった
 
近くても遠くても気づくことは違う
それでいい 問題は距離じゃない
興味と思いやりがあるかどうか
 
だから今日もじぶんに近づいて離れてみよう
そしてじぶんがここにいる理由
勇敢で 勇気があって
心の中の(じぶんという)ヒーローに会いに行こう
 
 
 
電話カウンセリングのボイスマルシェに、専門家として参加しています

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