大空のファッションポリシー

きみの背中を目で追うと

危なっかしくてつい手が伸びそうになる

 

下ばかり見て歩く

きみの瞳には

アスファルトのグレイな世界が広がっている

 

道端に駐車している車に

電信柱に

ぶつかりそうになるまで

足元を見つづけるきみ

 

きみの視界にぼくを入れて欲しくて

風や鳥を使って

きみの注意を引こうとする

きみを顎クイさえできたらこっちのもの

 

日中はきみを落ち着かせる青で

自信を持たせるゴールドの光で

いろんなことがあった一日の終わりには

傷いた心も癒せるオレンジに

1日の間に何度も衣装を変える

 

なんでぼくがこんなに大きいと思う?

無駄に大きいと思ってる?

なんでこんな色をしてると思う?

 

きみがこの地球のどんなとこにいても

ぼくが視界に入るように

泣き顔を見られないように

下を向くきみの心ごと包み込んであげられるから

 

きみがぼくを見るたびに

ぼくは姿を変える

この一瞬はこの一瞬だけ

次の瞬間には違う顔をする

 

それはきみに世界は変わることを伝えるため

ずっとこのままじゃない

1秒ごとに世界は変わっている

きみが望む世界とかけ離れていても

今をあきらめないで

未来を楽しみにして欲しい

 

変わらないもの

それはぼくがこの先も

毎日ワクワクしながらカラーコーディネートをすること

きみがどんな一日を送るか想像しながら

今日も青を選ぶ

一番きみを幸せにできる最強カラーだから

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