愛されることを知ったきみへ
「温室育ち」
なんて皮肉られることもあるけど
敵を必死で追払い
この日のためにからだを鍛えてきた
顔で選ばれることが多いけど
ぼくら自身を支えてきたのは
無数についたこのトゲたちだ
今日までぼくらを守ってきた鎧
きみの愛がカタチになるのを
見届けるために生まれた
幸せなぼくらには
重大なミッションがある
ぼくらのからだを痛いくらいに握る手
きみの震え
手から伝わる汗
きみの息遣い
きみの緊張が伝わる
じぶんのルーツを探し続けたきみ
裏切られても傷ついても「人」を信じ続けたきみ
愛する人を失っても愛することをやめなかったきみ
何度もきみはきみ自身を失った
それでもきみを見つけた人がいた
それはきみが愛さずにはいられない人だから
ぼくらを手にしてきみに「YES」という人は
きみをカタチ作り築きあげた
その無数のトゲを愛おしく思うひと
きみのひとつひとつの表情(かお)を大切にするひと
だから大丈夫
Rose is a rose is a rose is a rose
Rose is a rose is a rose is a rose
1年後も10年後も1000年後だって
ぼくらはきみときみの最愛の人の手の中で
この音の振動を感じているんだろう
「I LOVE YOU」
薔薇が薔薇であることで愛されるように
きみもきみだから愛される