きみの最愛のひと


「とうもろこしみたいな人と結婚したい」
 

きみがそういったときには

思わずこのコはなにをいってるんだろうと思った
 

メキシコとかではメインを張って

人気者のぼくだけど

家畜の餌だと見向きもしない人もいる
 

出会う人によって

ぼくをみる価値は変わるんだ
 

それでいい

きみがぼくを必要としてくれている

ぼくをかわらず愛してくれている

きみを笑顔にさせられる

それがぼくの自信になっている
 

わがままを言えないきみが

唯一口に出す名前が

そう ぼくだった
 

だれかを変わらず愛せるのか

いつか自分も裏切るんじゃないか

そう自分を信じないきみだけど

知ってる?

ぼくがきみを通して

自分を信じられていることを
 

信じられなくなるのは

何度も裏切られるから
 

世界には毎日いろんなことがあって

自分の期待どおりとは限らない
 

それでも

必ず変わらないものがきみのそばに存在する

そうぼくのように

朝日だってそう

一度だって寝坊せずに毎日ぼくらを起こしてくれる

 
どんな魅力的な子たちが現れても

ぼくを変わらず好きでいてくれた

きみは

もうすでに証明していたんだよ

信じられるひとだということを
 

この黄色のからだで

きみの目に映り続けようとする

ぼくのあざとさも含めて

愛してくれる

きみが愛おしくて

きみの口からぼくの名前が出るのを

今日も待っている

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