ダンデライオンの誇り
きみの晴れ舞台に贈られる花はぼくではないけれど きみのこの姿を見られるのが誇らしい きみのカラダには大きすぎるランドセルを 嬉しそうにか...
親を失った子どもがいろんなものに入り込んでじぶんの保護者になるお話です。
「世界はきみを愛している」それをひたすらじぶんに教えていきます。
たとえあなたを否定する「声」の中にいても、耳をすませばこの世界にはあなたを肯定しあなたを愛する「声」で溢れています。
I am always at your side...
きみの晴れ舞台に贈られる花はぼくではないけれど きみのこの姿を見られるのが誇らしい きみのカラダには大きすぎるランドセルを 嬉しそうにか...
きみの額から流れるキラリとした雫を見て綺麗だと思った自分にはないものだから大きな耳をからかわれてライオンみたいなかっこいい耳に憧れていたあまりにも周りと違いすぎて
世界が下した決断に飲み込まれたきみはわたしがきみを捨てたひどい父親だと聞かされるだろう傷ひとつないこの肌があざだらけになるかもしれないきみに憎まれるかもしれないそれでもすべてを覚悟した上で親権を手放す
きみが近づく気配を感じて扉をさっと開く怪物から逃げるきみが唯一避難できる場所息を潜めるきみの鼓動が伝わる狭い空間で小さな身体をさらにぎゅうっと縮こめるきみ今日も生死を分けるかくれんぼが始まった
親の顔を知らず だれかに愛されているなんて知らずに生きた 暗闇の数年間 いつ襲われるかわからない恐怖の中 ただただ生き残ることに必死だった  ...
迎えが来るのを待つ間 それぞれの主人の自慢話で盛り上がる お互いに老いた顔を見ながら 禿げてきた姿も愛おしく 昔の初々しかった日々を思い出す それぞれ...
ぼくは最初からこの世に存在していたわけではない 息を潜め隠れ 光を見ることも 風にあそばれることも 大地を踏みしめることも あたたかさも失い 暗闇の中...
「笑っていても心が痛むことがある」 ぼくはそれを知っている きみが生まれてからずっときみを見守ってきたから いつからかじぶ...
まだ夜が明ける前の薄暗いとき ぼくは指示を出す きみが昨日手にしたコたちから情報を集め きみが興味があるだろうジャンルのコたち きみの目を輝かせられる...
きみがぼくらに会いにくるときは 決まって朝ごはんがたべれなかったときだ 普通はぼくらの存在なんか忘れられている 風景の一部としてあるかないか 誰かの記...