ダンデライオンの誇り

きみの晴れ舞台に贈られる花はぼくではないけれど

きみのこの姿を見られるのが誇らしい

 

きみのカラダには大きすぎるランドセルを

嬉しそうにかるって

ぼくの前を走り去っていたあの日々が

ほんの昨日のよう


7年前は

いつもぼくをみつけてははしゃいで

遊んでくれていた


きみはどんどん成長して

たくさんの素敵な出会いを見つけて

ぼくと目が合うことはほとんどなくなっていったけど


友だちと喧嘩した日

先生やママに叱られた日

テストの点数が悪かった日


きみにとってブルーな日はぼくにとっては

最高の日だったんだ

しょんぼり下を向く

きみの視界に入ることができたから


きみが悲しい時に慰められるのは

ぼくにとって最高の栄誉なんだ


きみがどんな人生を歩んできたかも知らない花たちが

どんなに美しくても

ぼくにはきみと時間を共有した

苦楽を共にした友としての誇りが

どんな花よりぼくを美しくさせるんだ


ぼくはもういつ死んでもおかしくない

もしかしたら7、8年

生きれるかもしれない


願わくばもう少し生きながらえて

きみを見守りたい

きみが大人になるまで


下を向いて歩く日がある時に

きみの目にとまれる

他でもないこの色、この花として

生まれたことを

神さまに感謝している


今日もきみの笑顔を守るダンデライオンとして

ここにいる

今までも、これからも

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