オトコの誓い

新型コロナウイルスのパンデミックは、私たちの生活に前例のない変化を引き起こし、沢山の国をロックダウンに追い込みました。 生活の自由や愛する人たちの命を奪ったパンデミックですが、「シャドウパンデミック」と呼ばれている壊滅的な副作用もあります。それは、世界中の家庭内暴力事件の増加です。

今回のストーリーはパンデミックの副作用の影響を受ける子どもたちに向けての応援メッセージになればと思いかきました。特に愛する家族を守るために自分を犠牲にする道を選択せざるを得なかった子どもたち全てに敬意を表します。

今日あなたが流す涙が海水に溶けて世界中を旅し、何年後か何十年後かあなたの足元に舞い戻って波として再び押し寄せる日は、今日この日まであなたが経験してきたことが、きっとあなたを強くし誰かを救うことができるくらいに成長している日だと思います。

その日が来るまで、あなたがたった独りで闘わなくてもいいように、挫かれることなく闘い続けられるために、あなたがもうすでに持っている・そしてこれから与えられるあなただけのアイテムの存在をあなたが見失うことなく敏感に気付くことができるように心から願っています。

私自身、兄弟や周りの大人たちに支えられてきたことに今では本当に感謝しています。当時は自分が生きることで精一杯で周りの存在にはほとんど気づいていませんでしたが。。

あなたにもそんな人がもう身近にいるかもしれないし、そうでなくてもこれからきっと出会えます。私もあなたの1人のサポーターとして応援しています^^


オトコの誓い ーFrom Oceanー


きみが下の子たちを守るために下した決断

まだ子どもだったきみの選択

それはきみの大好きな人を手放すことだった


きみの大好きな人に向かって

さよならをし

きみが持つ感情を押し殺して

流せない涙が

握りしめた手から血になり流れる

誰一人きみの本心には気づかない


大人たちは争い

子どもたちは逃げ惑う

頼れるものを失ったものたちは

次のリーダーを探す

きみの背に隠れるものたちを守るために

リーダーとしての覚悟を決めたきみは

どれだけのものを手放したんだろう


きみが足を入れたあの日

覚悟を決めた日

ぼくも決めたことがある

夕日に夢中な弟に隠れて

海水で濡らした顔から流れた涙

ぼくだけが知っている

きみの熱い雫

だれも気づかなくても

たとえきみ自身も忘れたとしても

ぼくは覚えている


きみの涙を

感情を受け止められないほど

ぼくは小さいオトコじゃない

この地球の7割はぼくが占めている

きみを包み込むくらいの包容力はある


ぼくが抱えるこの広い海には

きみが抱える闇に負けないくらい深い闇がある

マリアナ海溝をのぞいてごらん

そこには

365日24時間ずっと光が届くことはない

水が氷に変わる一歩手前の極寒の中

過酷な水圧というプレッシャーに耐えながらも

生きるものたちがいる


ここで生きるものたちのほとんどが

自ら光を持つ

どんなに過酷でも生き残れるように

神さまからのアイテムをそれぞれが持っている


光を知っていたきみが歩み出す闇の世界

温もりを知っていたきみが触れる冷たい世界

守られてきたきみが背負う

責任と命のプレッシャー

その中でぼくはきみが持つアイテムになりたい

きみがどこにいようとそばにいる


There is a genius in every one of us.

みんなそれぞれに才能がある

それぞれ違うから「きみ」の存在が浮き上がる

それをいつだって証明できる存在でいよう


感情をうまくコントロールするきみに代わって

ぼくは黙ってはいない

風を光を波を使って

きみが持つ感情はすべて正常だと教える


そしていつかきみが子どもの時に

手放したものを

5倍に10倍に いや100倍にして

きみのもとに返すんだ


きみを感動させるショーを見せるために

大きな波が出るように

今日も肺活量を鍛える

くじらたちにジャンプをしてもらいながら

かき回すんだ

この濁った世界を


今日流したきみの涙は

きみが勇敢に戦い抜いたことを

拍手喝采で称賛する

絶えない波としてやがてきみのもとに

押し寄せるだろう


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